自動炊飯器|Japan's Top Inventions|Voiceover|Yuki Rhinehart

この記事を以下のSNSで共有(シェア)するためのボタンです。ご活用ください。

時代劇や明治、大正、昭和初期を描いたテレビドラマなどでしか、見ることができなくなった、かまどでご飯を炊く光景。

長い歴史を持つお米を主食とした私たち日本の食生活のなかで炊飯という作業はもっとも重要な家事のひとつでした。

まず火を熾(おこ)すところから始まり、お米を研ぐ、水加減と火加減を調整する。

炊き上がりまでの時間も一定の集中とノウハウが必要とされ、炊飯の経験によって食味が左右されていました。

毎日炊事を行うことが重労働だった時代でもあります。

第二次世界大戦後、日本に台所革命を起こした発明が生まれます。

それが「家庭用自動炊飯器」です。これを開発したのが東京大田区の町工場、光伸社の三並義忠社長でした。

東京芝浦電気(現在の株式会社東芝)の協力会社だった光伸社の三並義忠社長は奥さんと家族の協力を得て、4年間で1,000回もお米を炊き、試行錯誤を繰り返し、1955年(昭和30年)ついに製品化に成功します。

わたしたち日本人の食生活には欠かせない「お米を炊く」という作業に革命を起こした三並義忠さんとその家族の物語をぜひご覧ください。

自動炊飯器|Japan's Top Inventions|NHK WORLD

ユキ・ラインハートさんがvoice-overを担当したNHK WORLDのJapan's Top Inventions≒日本が世界に誇る発明、「自動炊飯器」の放送回をご紹介します。2016年、2017年と2年連続で史上最高の輸出額を記録した「自動炊飯器」。工場拠点の90%が関西に集中していることもあり、関西経済にも大きく貢献しています。
Automatic Rice Cookers - Japan's Top Inventions | NHK WORLD-JAPAN On Demand

東芝未来科学館:日本初の自動式電気釜

日本語で詳しい解説が東芝未来科学館のウェブサイトで公開されています。こちらもぜひご覧ください。
東芝未来科学館:日本初の自動式電気釜

皆さんは炊飯器はどんなものをお使いですか?

輸出も国内需要をみても、販売価格5万~10万円の高価格帯のIH(電磁誘導加熱)式が富裕層や食味にこだわりを持つ消費者を中心に人気です。

家電量販店には多様な価格帯、消費者ニーズにあわせた商品がズラリと並んでいます。各社のフラッグシップモデルはどれもが素晴らしい炊き上がりで、お米を美味しくいただけるとのこと。一度家電量販店で日本語が世界に誇る「炊飯器」を眺めてみてはいかがでしょうか?