温水洗浄便座開発秘話と知っておきたい正しい使い方

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内閣府の消費動向調査によると、温水洗浄便座の100世帯あたり普及率はおよそ79%と、いまや日本人にとって、お尻を洗うことは当たり前になってきています。

「ウォシュレット」という商品名も、「ホッチキス」「セロテープ」「ポテトチップス」「テトラポット」「QRコード」などと同じように商品名(固有名詞)であるにもかかわらず、一般名詞化しそうな勢いで普及し、私たちの日々の暮らしに定着してきました。
TOTOウォシュレットカタログ
今回は日本初家庭用温水洗浄便座を開発したTOTOさんを紹介したNHK WORLD、Japan's Top Inventionsをご紹介します。

温水洗浄便座(Electronic Bidet Toilets)|Japan's Top Inventions|Voice-over|Yuki Rhinehart

家族が毎日使い、水を扱う電化製品だけに、漏電や感電のリスクを解消するために苦労した開発者たちのエピソードがご覧いただけます。Voice-overはユキ・ラインハートさんが担当しています。

世界にトイレ革命をもたらした日本の技術、温水洗浄便座の機能はどんどん進化しています。

ノズル洗浄開発秘話(TOTO)

TOTOのウェブサイトには開発者が語るインタビュー記事が掲載されています。ぜひご覧ください。

「きれい除菌水」実用化への道


成田空港で体験した方もいらっしゃるでしょう。公衆トイレの未来を感じさせる成田国際空港TOTOのコラボレーションによる体感型トイレに関する情報はこちらからどうぞ。

温水洗浄便座の安全に関して

温水洗浄便座の定期点検は何年に一度やれば良いのか?皆さんはご存知ですか?

各社のパンフレットを取り寄せ、読んでみると、各社共に10年と記載されています。一般社団法人日本レストルーム工業会が開設しているウェブサイト「トイレナビ」では温水洗浄便座の安全に関する知識を提供しています。

知っていそうで知らなかったことや目から鱗の知識が豊富に掲載されている有り難いサイトです。

トイレナビでは、画面上から温水洗浄便座のセルフ安全チェックができます。ぜひご確認ください。

あなたは温水洗浄便座を正しく使っていますか?

人にはなかなか聞きにくいことだけに、以下の四項目をいますぐセルフチェックをしてみましょう。

  1. おしりがムズムズするので、水流を強くして、20秒以上当てている
  2. 便秘気味なので、排便の前に水をあて刺激して、排便を促すようにしている
  3. 排尿時にも温水を陰部にあてている
  4. 肛門や膣周辺にかゆみがあるので、一日に何度も温水をあてている

ひとつでも当てはまることがあった方は以下のサイト(トイレナビ)で、すぐに専門医が説明する記事を読んでみてください。

一般社団法人 日本レストルーム工業会では、第一線で活躍される女性専門医の方々に、女性の悩みや病気と温水洗浄便座の適切な使い方について、詳しく訊いてくれています。

老若男女を問わず、以下の注意事項も必読です。

専門医によると、洗浄時間は5秒から10秒程度にして、かゆみや痛み、出血があるときは使用しないほうがお尻のヘルスケアとしては正しいそうです。

【ご注意】
・長時間の洗浄や洗いすぎに注意してください。また、局部内は洗わないでください。
 ※常在菌を洗い流してしまい、体内の菌バランスが崩れる可能性があります。
・習慣的に便意を促すためには使用しないでください。また、洗浄しながら故意に排便しないでください。
・局部に痛みや炎症などがあるときは、使用しないでください。
・局部の治療・医療行為を受けている方のご使用については、医師の指示を守ってください。

膣と肛門に「温水をあて過ぎること」は危険です。

この話を知ってから、目から鱗が落ちた私は肛門付近に出血も時々あったので、強めに温水をあてることを控えました。

すると一週間後には出血もなくなり、一カ月後には快適な状態に戻りました。

これはあくまでも個人的な体験談ですが、皆さんもお尻に異常を感じたら、恥ずかしがらずに専門医の診察を早めに受けたほうが良いでしょう。

お尻を洗うことで得られる「気持ちの良さ」や「快感」。

とはいえ何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ということでしょうか?

温水のあて過ぎにはご用心ください。それではまた。